電気主任技術者を目指す方必見!!高圧受電設備の規定とは?

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高圧受電設備とは、発電所から供給された高電圧の電流を100V~200Vに変換する機械です。
別名をキュービクル式高圧受電設備、また単にキュービクルということもあるでしょう。
高圧受電設備は工場や商業施設など、一般家庭に比べて多量の電気を使う場所に設置されています。
そこで、今回は高圧受電設備の規程についていろいろとご紹介しましょう。

  1. 高圧受電設備とは?
  2. 高圧受電設備の種類とは?
  3. 高圧受電設備の規程とは?
  4. 高圧受電設備にかかわる仕事について
  5. 高圧受電設備の保安点検にかかわる資格とは?
  6. 高圧受電設備に関するよくある質問

高圧受電施設は、法律によって定期的な点検が義務づけられています。
この記事を読めば点検が必要な設備や資格が分かるでしょう。
電気主任技術者の資格取得を目指している方もぜひこの記事を読んでみてくださいね。


1.高圧受電設備とは?

高圧受電設備とは、高電圧の電流を、実際に使用する電化製品に合った電圧に変換し、電力を安定して供給していく設備です。
工場や商業施設は、一般住宅に比べるとはるかに大量の電気を消費します。
ですから、よりたくさんの電流を受電するために、高電圧の電流をそのまま受信しているのです。
高圧受電設備は、主に、受電容量が50kVA以上4,000kVA以下の中小規模施設の変電設備として使われています。
高圧受電設備という名前よりも、キュービクルと呼ばれることの方が多いでしょう。
キュービクルとは「小箱」という意味で、鋼鉄製の外箱の中に必要な設備をすべて収納していることから、名付けられました。
この装置は、変圧器と保護装置、開閉器類、計器類からできています。
現在、高圧受電施設はメンテナンス性の高さと省スペース性から以前は主流であった開放式に比べて、代名詞にもなっているキュービクル式受電設備が一般的になっているのです。

2.高圧受電設備の種類とは?

高圧受電設備の種類には、「開放型」と「キュービクル型」があります。
前述したように、現在の受電施設はキュービクル型が主流です。
これは、「キュービクル」と呼ばれる小型の箱の中に前述した設備一式を入れてしまったもの。
これですとすべてがコンパクトにまとまっているため、設置場所も取りません。
開放型は屋外型高圧受電設備によく見られるもので、フレーム鋼で構築された基礎に、遮断器や遮断器・継電器窓を取りつけています。
キュービクル型よりも高電圧の電流を受信できますが、場所を取るので中小の受電設備はすべてキュービクル型に移行しているのです。

3.高圧受電設備の規程とは?

高圧受電設備は、使い方を間違えたり老朽化したりしたものを無理に使うと、故障や漏電による火災の原因になります。
では、高圧受電設備にはどのような規程があるのでしょうか?
この項で少し詳しくご紹介します。

3-1.高圧受電設備の規程とは?

高圧受電設備には、一定の規程があります。この規程は日本電気協会が冊子を作ってAmazonなどでも販売しているのです。
規程に定められているのは高圧受電設備を設置してよい場所や接地の方法、電線の太さ、容量の制限など。
詳しくは日本電気協会(http://www.denki.or.jp/)で販売されている冊子などを読んでみてください。

3-2.高圧受電設備の保安管理や点検について

高圧受電設備は電気事業法によって一定の期間で点検を行わなくてはなりません。
また、保安管理も同じ頻度で行う必要があります。
この保安点検は誰でもできるというわけではありません。
電気主任技術者という有資格者が行わなくてはならないのです。

3-3.高圧受電設備の耐用年数とは?

キュービクルや開放型の高圧受電設備の寿命を比べた場合、やはり開放型の方が寿命は短い傾向にあります。
開放型の場合は高圧ケーブルなどの寿命は15年~20年が目安となっているのです。
一方、キュービクル型の場合は、変圧器をはじめとする各設備は鉄鋼の箱の中に入っています。
これらの箱の寿命は50年~60年になっているのです。
しかし、いくら外側が問題なくても、中の設備の寿命は25年前後となっています。
キュービクルの場合は箱を開けない限り中の様子は分かりません。
久しぶりにふたを開けたら中の装置が見る影もなかったということもあるでしょう。
この25年というのはあくまでも目安で、もっと長持ちすることもありますし、寿命が短くなることもあります。
だからこそ、定期的に点検をし、保安に務める必要があるのです。

4.高圧受電設備にかかわる仕事について

高圧受電設備は、保安も点検も素人にはできません。電気主任技術者の有資格者が、点検や保安を行い異常がないか確認します。
異常があった場合は自分で修理をしたり必要とあれば電気工事士などの協力の元で修理したりするのです。
このような仕事を「保守点検サービス」といいます。
保守点検サービスは、専門の業者が一手に引き受けて行っていることが多いでしょう。
「電気保安サービス」などの企業名の業者がそのような仕事をしているのです。
また、ビルのメンテナンスサービスを行っている業者も、有資格者を雇用し、メンテナンスの一環として高圧受電設備の保守点検を行っていることもあるでしょう。
なお、資格さえあれば独立も可能ですので、電気保安サービスと請負契約を結んで個人事業主としてはたらしている方も少なくありません。

5.高圧受電設備の保安点検にかかわる資格とは?

この項では、高圧受電設備の保守点検ができる資格やその取得方法についてご紹介します。
電気主任技術者の資格を取得したい方は、ぜひ参考にしてください。

5-1.高圧受電設備を保安点検できる資格とは?

電気工事をはじめとする電気にかかわる資格は複数あります。
その中でも、高圧受電設備の保守点検ができるのは、電気主任技術者という資格です。
「電験3種」という資格の名前を聞いたことのある方もいるでしょう。
これは、「第3種電気主任技師」の略語で、ほかに1種と2種があります。
電気主任技術者は一番下の5万ボルト以下の電気工作物の保守点検できない第3種でも、保守点検できる設備はたくさんあるでしょう。
電気主任技術者には受験資格はありません。ですから、まったく畑違いの分野からでも挑戦が可能です。

5-2.資格を取得すると働ける場所とは?

電気主任技術者の資格を取得すると、高圧受電設備の保守点検ができるようになります。
第1種を取得するとすべての受電設備を保守点検できるため、発電所などでも働けるでしょう。
しかし、第2種と第3種でも、通常の商業設備や工場、大型マンションにある高圧受電設備を点検できます。
また、資格を取った後一定の実務経験を積むと独立が可能です。

5-3.資格を取得する方法

電気主任技術者の資格を取得する方法は大きく分けて2つあります。
ひとつは、試験を受けて合格する方法。
そしてもうひとつが、認定を受ける方法です。
認定を受けるには、工業高校の電気科、工業大学や高等専門学校の電気工学などを専攻し、一定の単位を治めなければなりません。
また、学歴によってはそれぞれ1年~5年の実務経験が必要になります。
ですから、工業高校、大学、高等専門学校の電気科を卒業した人で、今でも電気関係の仕事をしているならば、条件を満たしている可能性が高いでしょう。一度確認してみてください。
これ以外の方は試験を受けて合格する必要があります。
試験は理論、法規、機械、電力の4科目で、3年間かけて取得すれば合格になるのです。
合格率は第3種でも2割~3割と決して高くはありません。
ですが、コツコツと勉強していけば独学でも合格が可能になっています。
また、無理に高位の資格を狙わなくても、まずは第3種を取得し、実務経験を積みながら2種、1種を認定で取得していくという方法もあるのです。
第3種の難易度は、工業高校の電気科修了のレベル。
まったく畑違いの分野からチャレンジしたいという場合は、電気数学の勉強から始めるか、まずは電気工事士の資格を取得してからチャレンジする方法もあります。
 

6.高圧受電設備に関するよくある質問

Q.高圧受電設備の点検がないと何か罰則があるのでしょうか?

A.高圧受電設備の点検の頻度は、自治体によって異なります。
そのため、高圧受電設備の点検を怠ったからといって法律のように厳格な処罰は定められていません。
しかし、老朽化したり劣化したりしたものを放っておくと漏電火災の原因などになり、大変危険です。

Q.高圧受電設備の点検はどのような会社に依頼すればよいのでしょうか?

A.電気保安協会、電気保安サービスなどの業者に依頼すれば大丈夫です。
ビルの場合はビルメンテナンス業者がほかの設備と一緒に保守点検を行ってくれるでしょう。
業者に任せれば点検の頻度も分かります。

Q.まったく知識のない状態から電験3種の試験は合格できるでしょうか?

A.電験3種の試験は、ほぼ計算問題です。ですから、知識を詰め込むよりも公式を覚えて使う能力が求められます。
そのため、電気数学への理解が必須。数学や電気数学の知識がない場合はまずそこから勉強を始めてください。

Q.電気工事士は高圧受電設備の点検はできないの?

A.できません。電気工事士が行えるのは自家用電気工作物の工事だけです(第1種電気工事士)。
そのため電気工事士の資格を取得してから、電気主任技術者の資格を取得する方も珍しくありません。

Q.電気主任技術者の資格を認定で取得するには、やはり学歴が必要でしょうか?

A.まったく無資格の状態ですと、学歴が必須になります。電験3種を取得し、実務経験を積めば、第2種を認定で取得できるでしょう。

まとめ

いかがでしたか?今回は高圧受電設備の規程などについてご紹介しました。
皆様が思っている以上に身近にある設備ですが、気づかれることは少ないでしょう。
しかし、きちんと整備することが大切な設備です。忘れずに行ってください。