【必見】電気管理技術者になるには?電気管理の資格を徹底解説!

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電気は、私たちの暮らしに欠かすことができないものです。また、企業においても、電気工作物を用いることでさまざまな活動を支えています。しかし、電気は取り扱いを間違うと大きな事故につながるため、保安や運用・工事に関する専門知識を持った人材が必要になるのです。そこで、今回は、電気のスペシャリストである電気管理技術者のことを知りたい人のために、詳しく解説します。

  1. 電気管理技術者とは?
  2. 電気管理技術者の要件について
  3. 電気管理技術者に関連する資格について
  4. 電気主任技術者の資格試験について
  5. 電気管理技術者に関するよくある質問

この記事を読むことで、電気管理技術者に詳しくなり、理解を深めることができます。また、必要な経験や資格などがわかるのでとても有益です。電気管理技術者として仕事をするためにも、まずは、記事を読み進めてひとつずつ学んでいきましょう。


1.電気管理技術者とは?

最初に、電気管理技術者についての基本を学びます。職務や必要性など、しっかり理解しておきましょう。

1-1.電気管理技術者とは

電気管理技術者とは、個人事業者として自家用電気工作物の電気保安に関する業務を行う者です。電気事業法施行規則第52条の2に規定があります。事業者が自家用電気工作物を保有する場合は、電気管理技術者との契約で「電気主任技術者の選任が不要になる」のです。

1-2.電気管理技術者の職務やできること

電気管理技術者の職務には、以下のようなものがあります。

  • 自家用電気工作物の点検・保安
  • 自家用電気工作物の修理
  • 電気工事の指揮・監督
  • 官庁の立ち入り検査の立ち会い

1-3.電気管理技術者の必要性

電気管理技術者は、事業者が電気工作物を扱うとき、かつ、自社で電気主任技術者など、人材を確保できないときに必要になります。電気工作物を正しく維持管理・保安に努めることは、事故を防ぎ、安全に業務を進めるためにも必要不可欠です。電気管理技術者は、工場だけでなく、大型店舗や施設など、電気工作物を取り扱う限り需要がなくなることはありません。

1-4.外部委託承認について

事業者が電気管理技術者に保安業務の委託をする場合は、経済産業大臣もしくは産業保安監督部長の承認を受けることで電気主任技術者の選任を免除されることがあります。ただし、以下の条件のうち、いずれかを満たす必要があるので注意してください。

  • 7,000ボルト以下で受電する需要設備
  • 出力1,000キロワット未満の発電所(原子力発電所以外)
  • 600ボルト以下の配電線路を管理する事業場

2.電気管理技術者の要件について

電気着管理技術者の要件について確認しましょう。認定を受けるためには、さまざまな条件をクリアしている必要があるのです。

2-1.電気管理技術者に必要な資格や実務経験

電気管理技術者として認定を受けるには、以下の6つの要件を満たす必要があります。必要な資格や実務経験を確認しておきましょう。

  • 電気主任技術者免状の交付を受けている
  • 第1種電気主任技術者は3年・2種は4年・3種は5年の実務経験がある
  • 継電器試験装置・絶縁耐力試験装置・高圧検電器などの指定機器を所持している
  • 保安管理業務を実施する事業場の種類および規模に応じて算定した値が告示未満である
  • 保安管理業務を行うことにかんして支障をおよぼす恐れがない(専任できる状態である)
  • 取り消しにつき責めに任ずべき者の場合は、取り消しの日から2年を経過していること

2-2.電気管理技術者の要件に関する注意点

電気管理技術者としての業務を行うためには、要件を満たすだけでなく、担当地域の産業保安監督部にて審査を受ける必要があります。認定を受けることで、初めて電気管理技術者を名乗ることができるので注意しましょう。なお、電気管理技術者の審査にかんしては、一般社団法人中部電気管理技術者協会の参考ページに詳しく載っています。

3.電気管理技術者に関連する資格について

電気管理技術者に関連する資格には、電気主任技術者があります。資格の内容・取得のメリットについて詳しく解説しましょう。

3-1.電気主任技術者について

電気主任技術者とは、事業用電気工作物の維持・保安・工事を行うために必要な資格です。事業者は、事業用電気工作物を取り扱うとき、電気主任技術者の指名をする義務があります。電気主任技術者には第一種・第二種・第三種が存在しますが、それぞれの取り扱い範囲は以下のとおりです。

  • 第一種:すべての電気工作物を扱うことができる
  • 第二種:170,000ボルト未満の電気工作物を扱うことができる
  • 第三種:50,000ボルト未満の電気工作物(出力5,000キロワット以上の発電所を除く)を扱うことができる

3-2.電気主任技術者の資格取得のメリット

電気主任技術者の資格を取得すると、多くのメリットがあります。主なものは以下を参考にしてください。

  • 就職や転職に有利になる
  • 年収がアップする
  • 職場で仕事の範囲が広がるためキャリアアップできる
  • 昇進の手がかりとなる
  • 電気管理技術者の要件のひとつを満たすことができる

4.電気主任技術者の資格試験について

電気主任技術者の資格試験について、詳しく解説します。資格取得は、電気管理技術者としての要件のひとつです。

4-1.電気主任技術者の受験資格

電気主任技術者試験には、受験資格は特にありません。また、学歴・年齢・性別・国籍の制限もないので、未経験者でも受けることができます。実務経験を問わない試験であるため、未経験者にも広く開かれている資格と言えるでしょう。たとえば、先に資格を取得しておき、就職後に実務経験を積むことも可能です。

4-2.電気主任技術者の試験概要

電気主任技術者の試験概要は、以下を参考にしてください。

  • 試験日時:第一種と第二種は一次試験が9月上旬ごろ・二次試験が11月下旬ごろ、第三種は一次試験だけで9月上旬ごろ
  • 試験場所:第一種は札幌・仙台・東京・名古屋・石川・大阪・広島・高松・福岡・沖縄、第二種および第三種は電気技術者試験センターの各支部
  • 受験料:第一種および第二種12,400円(郵送12,800円)、第三種4,850円(郵送5,200円)
  • 申し込み方法:インターネット申し込み・郵送にて申し込み
  • そのほかの注意点:より詳しい内容は一般財団法人電気技術者試験センターの受験申し込み方法のページを参考

4-3.電気主任技術者の試験内容

試験内容にかんしては、以下を参考にしてください。なお、第一種と第二種の一次試験はマークシート方式・二次試験は記述式の筆記試験です。第三種は、一次試験のマークシート方式だけとなります。

  • 試験科目:第一種と第二種は一次試験4科目(理論・電力・機械・法規)・二次試験2科目(電力・管理と機械・制御)、第三種は一次試験だけで4科目(理論・電力・機械・法規)
  • 試験時間:各試験時間については下記受験案内を参照のこと
  • 実地試験について:なし

より詳しい内容は、第一種・第二種電気主任技術者受験案内および第三種電気主任技術者受験案内をご覧ください。

4-4.電気主任技術者の難易度や合格率

電気主任技術者の合格率は、以下をご覧ください。平成28年度の試験結果に基づくデータです。

  • 第一種:約3.5%(受験者数2,129人・合格者数75人)
  • 第二種:約4.9%(受験者数9,384人・合格者数459人)
  • 第三種:約8.5%(受験者数46,552人・合格者数3,980人)

最下位資格の第三種でも、10人受けて1人受かるか受からないかという合格率ですから難易度は高いのです。しかし、無事合格できれば価値のある資格であるとも言えます。

4-5.電気主任技術者の資格試験に関する注意点

電気主任技術者試験は、年に1回のチャンスです。申し込み忘れや不備があると、再挑戦が次年度となるので注意しましょう。なお、試験はすべて記述式であり、実地試験はありません。従って、筆記試験対策だけでいいことになります。試験は、マークシート方式と記述方式がありますが、いずれも無回答のまま提出しないように気を付けましょう。わかる問題を確実に解き、わからない問題もとりあえず回答しておくことが大切です。また、時間配分にも気を付けて、試験終了近くに焦らないようにしましょう。

4-6.電気主任技術者の勉強法・学習のコツ

電気主任技術者は、難易度が高い試験です。そのため、きちんと学習計画を立てて試験に臨む必要があります。すき間時間を活用して自分に合った市販のテキストを利用したり過去問題を繰り返し解いておいたりするなど、試験当日に実力を発揮できるようにしておきましょう。なお、当SATでも電気主任技術者第三種の資格取得講座を取り扱っています。DVDとテキストの両方のメリットを活(い)かし、試験に特化した学習を進めることができるのでぜひ活用してください。

5.電気管理技術者に関するよくある質問

最後に、電気管理技術者に関するよくある質問に回答します。それぞれ、確認しておいてください。

5-1.電気主任技術者試験の合格基準は?

各試験科目すべてにおいて、おおよそ60%以上の得点が必要です。なお、1科目でも合格点に満たない場合は不合格となります。しかし、電気主任技術者試験には科目合格制度があるため、翌年度の試験において申請すれば試験免除を受けることが可能です。ただし、申請時に申告を忘れた場合は無効となるため、注意してください。

5-2.電気主任技術者試験の受験地は希望地を選べますか?

自宅から最も近い受験地を選ぶだけでなく、希望地での受験もできます。ただし、土地勘がない場所での受験は、会場までの道順や所要時間を確認しておくことが必要です。試験当日になって遅刻しないように気を付けてください。また、自宅から遠い場合は、前日の宿泊施設の確保も忘れないようにしましょう。

5-3.第二種と第三種を併願するのは無理でしょうか?

第一種および第三種、もしくは、第二種および第三種の併願は可能です。希望する場合は、それぞれ申し込みましょう。しかし、未経験者や経験が浅い人にとってダブル受験は想像以上に負担が大きいものです。無理をせず、ひとつの試験に絞ることも検討してください。

5-4.電気管理技術者は女性でも活躍できますか?

電気管理技術者に、男女の性別制限はありません。現時点では、男性が多いことは事実です。しかし、今後は女性も電気管理技術者として働く人が増えてくることでしょう。結婚・出産後でも、手に職を付けてずっと働き続けたいと考える人は、ぜひ電気管理技術者になるためにがんばってください。

5-5.電気管理技術者は企業に就職することになるのですか?

電気管理技術者は、個人事業主として企業と契約を結ぶことになります。従って、企業に就職するわけではありません。一般社員のように、企業の福利厚生を受けながら働く立場ではないのです。しかし、専門分野に特化した働き方ができる、実力しだいで収入を増やすことができるなど、魅力も多くなります。まずは、企業に就職してから実務経験を積み、独立を目指しましょう。

まとめ

今回は、電気管理技術者について詳しく解説しました。電気管理技術者は、電気工作物を管理・運用・保安するためにも、必要不可欠な人材として企業から引く手あまたです。手に職を付けて、専門職として活躍したいと考えている人は、ぜひ目指してください。なお、電気管理技術者として認定を受けるための要件として、電気主任技術者としての資格取得と実務経験が必要です。憧れの職を手にするための第一歩として、資格取得を目標にしましょう。