自家用電気工作物の点検はどうすればいい? 点検に必要な資格と共に解説

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自家用電気工作物とは、電気事業法で定められた600Vを超える高電圧を受電する需要設備などの総称です。小規模な太陽光発電など、小出力発電設備も含まれます。一定規模の工場やオフィスビル、学校などには大抵自家用電気工作物が設置されているでしょう。自家用電気工作物は、電気事業法によって定期的な点検などが義務づけられています。

そこで、今回は自家用電気工作物の保安方法や、点検などの保安業務を行える資格についてご紹介しましょう。

  1. 自家用電気工作物に関する基礎知識
  2. 自家用電気工作物の保安点検や工事を行える資格について
  3. 自家用電気工作物の点検に関するよくある質問

この記事を読めば、定期的な保安業務が必要な電気設備がどのようなものかも分かります。電気主任技術者の資格取得を目指している方も、ぜひ読んでみてくださいね。


1.自家用電気工作物に関する基礎知識

はじめに、自家用電気工作物とはどのようなものを指すのかということや、他の電気工作物との違いなどをご紹介します。電気設備は、どのような区分が行われているのでしょうか?

1-1.電気工作物とは?

電気工作物とは、電気を使用するための機械・器具・電線路などの総称です。一般家庭でよく使われている延長コードも電気工作物の一種になります。電気工作物には一般用電気工作物と事業用電気工作物の2種類があり、自家用電気工作物は事業用電気工作物の一部です。

一般用電気工作物には

  • 600V以下で受電する需要設備
  • 家庭用太陽光発電
  • 燃料電池発電

などがあります。

事業用電気工作物とは電力会社や工場などにある発電所・変電所・送電や配電の設備などです。

事業用電気工作物の中で

  • 600V以上で受電する需要設備
  • 小出力発電設備(発電出力50kw未満の太陽電池発電・20kw未満の風力発電など)
  • 電線路が構外にわたるもの
  • 火薬工場や炭鉱で使われている電気工作物すべて

が自家用電気工作物に指定されています。

1-2.自家用電気工作物の保安について

自家用電気工作物は、電気事業法第42条によって自主保安を行うことや、自家用電気工作物を設置した際は経済産業大臣に届け出ることなどが定められています。自主保安とは、定期点検を中心とした業務のことです。

1-3.自家用電気工作物の保安点検業務を行える資格とは?

自家用電気工作物の保安点検業務を行うには、電気主任技術者の資格が必要です。自家用電気工作物を設置している施設は、電気主任技術者を雇用して定期的に保安点検をしてもらうか、外部業者に保安点検を委託する義務があります。

1-4.自家用電気工作物の保安点検の頻度とは?

自家用電気工作物の保安点検には年次点検・月次点検などがありますが、その頻度は法律で定められてはいません。設置者が自家用電気工作物を設置したという届け出を出す際に、「このくらいの頻度で点検を行います」と報告します。とはいえ、数年に1度というわけにはいきません。点検頻度については、各都道府県にある電気保安協会などがガイドラインを作成していますので、それを参考に決めましょう。
外部業者に委託する場合は、業者が頻度を提示してくれます。

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