電験三種と一陸特は併せ持ったら最強! その理由は?

はてなブックマークに追加 Twitterでシェア Facebookでシェア Google+でシェア

転職や就職の武器に資格を取得したい、と考えている人は多いことでしょう。資格の数はたくさんありますが、持っているだけで就職に有利な資格となると、その数は限られています。今回はその中でも両方取得していれば就職に大変有利な、第三種電気主任技術者(以下、電験三種)と、第一級陸上特殊無線技士(以下、一陸特)について解説しましょう。
なぜ、この2つの資格を両方持っていると有利なのかも説明します。

  1. 電験三種と一陸特の基礎知識
  2. 電験三種と一陸特を両方取得するメリット
  3. 資格を取得する方法
  4. 電験三種と一陸特に関するよくある質問
  5. おわりに

この記事を読めば、資格取得の方法やコツもよく分かるでしょう。就職や転職の武器となる資格を取得したいという人は、ぜひ読んでみてくださいね。


1.電験三種と一陸特の基礎知識

はじめに、電験三種と一陸特とはどのような資格かということを解説します。資格を取得すれば、どのようなことができるのでしょうか?

1-1.一陸特とはどのような資格か?

一陸特は、陸上無線従事者の資格区分の一種です。無線とは、電線を使わずに映像情報や音声情報をやり取りすることで、電話・テレビ・ラジオ・船舶や航空の通信までいろいろな種類があります。無線は、電波法という法律によって厳密に周波数や空中電力が決められており、好き勝手に行えません。無線通信を行う基地局で無線機器を技術的に操作するためには、無線従事者の資格が必要です。

無線従事者には、総合・陸上・海上・航空・アマチュアの4区分があり、一陸特は陸上無線従事者に区分されます。取得すれば、30MHz以上の電波を使用する空中線電力500kW以下の無線機器を取り扱うことが可能ですが、放送局の無線設備は扱えません。

また、一陸特をはじめとする陸上無線従事者は、陸上の無線局同士の通信を行う無線機器を取り扱うことはできますが、陸上にあっても船舶や飛行機と無線通信を行う機器は取り扱えないので、注意が必要です。

1-2.資格を取得するメリット

一陸特は陸上無線通信士の下位資格に位置付けられており、扱える無線設備は携帯電話の基地局やテレビの中継局など、比較的小規模な基地局に設置されていることが多いのです。皆様も御存じのとおり、ここ20年ほどの間に携帯電話の基地局は激増しました。それと同時に、基地局を維持管理する技術者の需要も高まっています。ですから、一陸特を取得すれば、携帯電話をはじめとする通信事業者や、テレビ局、地方自治体(災害無線を操作するため)などから常に一定の需要があるでしょう。

また、一陸特を取得して3か月以上の実務経験を積めば、主任無線従事者の研修受講資格を得られます。研修を受講して主任無線従事者の資格を得られれば、監督者になることが可能です。監督者が無線局いれば、無資格者でも限られた無線通信を行うことができます。取得していれば、より仕事の幅が広がることでしょう。

1-3.電験三種とはどのような資格?

電験三種は、電気主任技術者という資格の一種です。電気主任技術者は、電気保安法に基づいて事業用電気工作物の保安業務を行える国家資格であり、大規模な受電設備を持つオフィスビルや大型商業施設などの電気設備の保守や点検をすることができます。第一種~第三種まで資格区分があり、電験三種は、電圧が5万V未満の事業用電気工作物(出力5,000kW以上の発電所を除く)保安業務が可能です。電験三種を取得すれば、ほぼすべてのオフィスビルや商業ビル、工場などの電気設備の保守点検ができます。

1-4.資格を取得するメリット

事業用電気工作物は、電気保安法によって定期的な自主点検が義務づけられています。ですから、事業用電気工作物を設置している施設はすべて電験三種の有資格者を必要としていると言っても過言ではないでしょう。また、事業用電気工作物を設置している施設から依頼を受け、自主点検を請け負っている電気保安協会のような会社からも、常に一定の求人があります。

さらに、電験三種は難易度の高い資格であり、合格率は毎年数%~10%前後です。ですから、有資格者もそれほど多くなく、資格さえ取得すれば未経験でも求人は十分にあります。

電験三種と一陸特、それぞれの資格の基礎がよくわかりました。
どちらも資格を取得すれば仕事の幅はかなり広がるでしょう。

2.電験三種と一陸特を両方取得するメリット

この項では、電験三種と一陸特の資格を両方取得するメリットを解説します。どのようなメリットがあるのでしょうか?

2-1.できる仕事の幅が広がる

一陸特の資格を活用して働く場合、無線機器の取り扱いだけでなく点検や保守管理を任されることもあります。無線設備を設置してある施設の多くが、事業用電気工作物も設置しているため、両方の資格を取得していれば電気設備と無線機器、両方の保守が行えるので、さらに重宝されるでしょう。特に、都市部から離れている場所は技術者の数も少なく、仕事の幅が広い技術者ほど、高給で雇用されることがあります。(例:離島の無線通信設備など)

2-2.求人が多い

無線通信の技術と電気の技術を併せ持っている技術者は、民間の業者だけでなく自治体も欲しがっています。ですから、30代以降でも技術職として地方公務員に転職できるということもあるでしょう。実際、自衛隊などでは技術者を特別枠で雇用しています。技術者として自衛隊に雇用されれば、一般的な自衛隊員よりも長い間働くことが可能です。ですから、「転職するには少し年を取っているかも」という人ほど、この2つの資格は有利でしょう。

2-3.知識の幅が広がる

無線通信機も、電気を使用して動いています。そのため、電気の知識があればちょっとした故障などは防ぐことができるでしょう。ただし、無線通信機器の設置や撤去など電気工事に関わるものが、電験三種を取得しても行えません。電気工事は電気工事士という資格が必要です。

両方の資格を取得していると様々なメリットがあるんですね。
電気設備と無線機器の両方を扱えることが大きなポイントです。高給で雇用される可能性も上がります。

3.資格を取得する方法

この項では、電験三種、一陸特を取得する方法を解説します。ぜひ、参考にしてください。

3-1.電験三種の取得方法

電験三種の資格は、電気技術者試験センターが主催する資格試験を受験し、合格する方法が一般的です。試験は、法規・理論・電気・機械の4科目の学科試験で受験資格等はありません。学歴・年齢・性別問わずに受験できます。

また、科目合格が認められており、3年間で4科目合格すれば総合合格です。ただし、合格率は前述したように毎年10%前後と大変厳しく、何年も挑戦し続けている人も珍しくありません。試験のより詳しい内容などは、こちらの記事に記載されていますので、ぜひ併せて読んでみてください。

3-2.一陸特の取得方法

一陸特の資格取得の方法は、養成課程を修了して修了試験に合格する方法と、日本無線協会が主催する資格試験を受けて合格する方法の2つがあります。試験に受験資格はありませんが、養成課程を受験するには一定の条件が必要です。ですから、無資格無経験から資格を取得するためには、試験を受けた方が近道になります。もっと詳しく試験について知りたい人は、ぜひこちらの記事も併せて読んでみてください。

3-3.どちらから先に取得すべき?

難易度から言うと、一陸特の方が簡単です。電験三種の試験は電気の知識だけでなく数学のセンスも必要ですから、今まで全く電気に関係ない仕事をしてきた人がいきなり受験をしても、まず合格できません。そこで、一陸特の試験に合格して勉強の習慣をつけてから、改めて電験三種を取得してみてもいいでしょう。

また、電気工事士の資格も一陸特と併せ持っておくと便利です。ですから、電気工事士の試験を受けて電気の知識を得てから、電験三種にチャレンジするのもよいでしょう。

両方取得したい場合は一陸特からがいいんですね。
電験三種は電気の知識だけでなく数学の理解が必要なため難易度が高くなります。電気工事士の試験を受けてからの取得もおすすめです。

4.電験三種と一陸特に関するよくある質問

Q.二つの資格を同じ年に受けることは可能ですか?
A.はい、問題ありませんが二つの試験勉強を同時に行うのはかなり大変ですので、無理をしないようにしましょう。

Q.電験三種は、4科目が3年以内に合格できないとどうなりますか?
A.科目合格した分もすべて無効になりますので、3年以内の合格を目指してください。

Q.一陸特の上位資格を取得するとどのようなメリットがありますか?
A.扱える電波の範囲がより広くなるので、機会があったら挑戦してみましょう。

Q.一陸特を取得した後、海上や航空の無線を扱える資格を取得することはできますか?
A.はい。できます。しかし、陸上の上位資格を目指した方が仕事の幅は広げやすいでしょう。

Q.電験三種と電気工事士では、電気工事士の方が難易度は低いのですか?
A.はい。難易度は低いのですが、一夜漬けで合格は不可能です。

知りたいことが色々とわかってスッキリしました!
一夜漬けで取得できるようなものではないので、取得を目指すならばしっかりと対策をしていきましょう。

5.おわりに

いかがでしたか? 今回は電験三種と一陸特を併せ持つメリットなどを解説しました。資格は1つよりも併せ持つ方が仕事の幅が広がります。その分勉強は大変になりますが、頑張るだけの価値は十分にあるでしょう。特に、技術職をしていて仕事の幅を広げたい場合はおすすめです。