電験は併願可能? 併願の方法やメリット・デメリットを解説

はてなブックマークに追加 Twitterでシェア Facebookでシェア Google+でシェア

電験は1~3種まで3つの資格区分があります。「可能ならば、1年に複数の資格区分を受験したい」と考える人もいるでしょう。また、電験は科目合格が認められているので、あと1科目で合格する場合などは「ついでに第2種や第1種も受けておきたい」と考える人もいると思います。

そこで今回は、異なる資格区分の電験を併願する方法やメリットを紹介しましょう。

  1. 電験の併願のメリット・デメリット
  2. 電験の併願方法
  3. 勉強方法のコツ
  4. 電験の併願に関するよくある質問

この記事を読めば、併願がおすすめのケースなどもよく分かります。電験の併願を考えている人は、ぜひ読んでみてくださいね。


1.電験の併願のメリット・デメリット

はじめに、電験の併願方法やそのメリット・デメリットを紹介します。

1-1.電験の併願とは?

前述したように、電験には1~3種まで3つの資格区分があります。上位資格ほど保安監督業務ができる電気設備が多くなるので、できるかぎり上位の資格区分を取得したいと思う人もいるでしょう。電験の試験は毎年1回行われますが、3種が9月の第1週の日曜日、1種・2種が9月第1週の土曜日です。そのため、3種と1種・2種、どちらかの併願はできます。

1-2.併願のメリット

電験の試験は1年に1度しかありません。ですから、毎年1区分ずつ試験を受けていくと第1種取得まで最低3年はかかります。そのため、1年で第3種と第2種を取得すれば、翌年は第1種の取得に集中できるでしょう。また、第3種は確実に合格できる実力があるが、第2種は不合格になる可能性が50%くらいあるという場合、第3種を併願することで電験の資格は取得できます。そうすれば、たとえ第2種が不合格になっても資格を活用して働くこともできるでしょう。

1-3.試験範囲が広く難しいのがデメリット

第3種に比べると、第2種・第1種は問題出題の範囲が広く難しくなっています。また、第2種・第1種は二次試験があるので、その対策も行わなければなりません。第3種・第2種の併願をした結果、どちらの勉強も中途半端になって不合格になる可能性もあります。特に、初めて試験に挑戦する場合は、1つの試験に集中した方がいいでしょう。

1-4.併願がおすすめのケース

電験の併願がおすすめなのは、以下のようなケースです。

  • 大学や高専で電気に関する学部・学科を専攻し、電験3種の過去問ならばすらすらと解ける人
  • 電験3種試験で2~3科目を合格している人
  • 電験3種試験を半分以上科目合格し、2種の科目合格を狙っている人

なお、第2種の学科試験は合格したが二次試験に不合格になってしまったという場合、翌年は学科試験が免除されます。このシステムを利用し、翌年は第1種の学科試験と第2種の二次試験を受けることも可能です。二次試験は11月上旬なので、第1種の学科試験とならば併用できます。

2.電験の併願方法

電験の試験申し込みは、電気技術者試験センターから電子申請を行うのが便利です。併願に関しては、特別な手続きは必要ありません。受けたい試験を別々に申し込みましょう。なお、受験料は第3種が4,850円、第2種・第1種が12,400円です。第3種と第2種を併願する場合、17,250円かかります。なお、特定の科目を自分の判断で棄権した場合でも、受験料は変わりません。

3.勉強方法のコツ

この項では、電験を併願した場合の勉強方法のコツを紹介します。

3-1.出題範囲が似ている科目を中心に勉強する

第3種と第2種は、出題範囲がよく似ている科目があります。特に、理論は出題範囲がよく似ているでしょう。ただし、第2種の方がより深い知識がなければ解けない問題が出されます。一方、第2種は電力や機械で計算問題が出題されません。その分、知識を問う問題が出されます。ですから、第2種の理論を勉強していれば第3種の理論も合格しやすくなるでしょう。また、計算問題に自信がある場合は、第2種の電力や機械に力を入れて勉強して、息抜きに第3種の電力・機械の計算問題を行ってもいいですね。

3-2.より合格の可能性が高い資格区分を勉強する

たとえば、電験3種の試験に挑戦して3年目であと1科目合格できれば総合合格という場合は、その科目の勉強に60%の力を注ぎ、残り40%でほかの科目の勉強をしましょう。どんなに自信がある科目でも、気を抜いてはいけません。

3-3.おすすめテキスト

電験の併願を考える人ならば、独学で合格に必要な知識を身につけることも十分できるでしょう。しかし、より効率的に勉強したい場合は、SATの教材がおすすめです。SATの教材はテキストだけでなく、専門の講師による講義を収録したDVDやeラーニングもついています。eラーニングはスマートフォンでも視聴可能なため、通勤時間や昼休み時間でも勉強が可能です。

4.電験の併願に関するよくある質問

この項では、電験の併願に関するよくある質問を紹介します。

Q.電験3種を取得しないと、1種や2種は受けられないのでしょうか?
A.そんなことはありません。でも、第3種を取得しておけば第2種・第1種に挑戦しながら電気設備の保安監督業務を行うことができます。

Q.電気関係の知識が全くない場合から電験に挑戦する場合、併願はやめた方がいいでしょうか?
A.はい。第2種は大学で電気に関係する学部を専攻した人でも、取得が難しい資格です。まずは第3種を確実に取得できるよう頑張りましょう。

Q.電験3種と電気工事士は出題範囲が似ていますか?
A.いいえ。似てはいませんが両方取得しているとできる仕事が広がるので、一緒にチャレンジするのもおすすめです。

Q.電験2種の学科試験に合格して二次試験が不合格だった場合、学科試験はいつまで免除されますか?
A.1年間だけです。4科目にすべて合格すると、科目合格の保留年数(3年)はなくなるので注意しましょう。

Q.電験2種の合格率はどのくらいですか?
A.年によって異なりますが、3~6%と10%未満となっています。

まとめ

いかがでしたか? 今回は、電験の併願について解説しました。電験は3種でも需要が高く、難試験です。無理に併願する必要はありません。しかし、第3種を勉強した結果、第2種にも挑戦したくなった場合や、最初から2種合格を目標にしている場合、併願にチャレンジしてみましょう。