電気工事士の学習法:第一種の学科対策

第一種の学科対策

学科試験の難易度は、第二種電気工事士以上電験3種未満なのですが、第二種電気工事士よりもだいぶ深い理解が必要とされます。もっとも、勉強方法は数年間の過去問題をベースとし、出題されている問題について、答えの暗記ではなく理由を付けて答えが導き出せるようになれば大丈夫です。

直流回路

第二種のレベルに加え、キルヒホッフの法則やテブナンの定理を用いると解きやすい問題が出題されることがあります。これらはいずれも代数計算ですから、過去問をベースに考えかたを理解するようにしましょう。計算式自体は四則演算で事足ります。


交流回路

第二種と比べて最も大きく異なるのは、三相回路について突っ込んだ問題が出題される点ですが、電験3種と比較すると解き方はパターン化しています。ただし、スター結線・デルタ結線の特徴と相互変換方法の基礎知識、有効電力・無効電力・皮相電力の関係に関する基礎知識は必要ですから、単なる暗記ではなく理解が求められます。


配電理論と配線設計

第二種と基本的には変わりませんが、負荷に力率要素が入ってくる点が異なります。これも、皮相電力と有効電力、電圧と電流の位相差の概念を正しく理解していることが必要ではあるのですが、電気工事士の試験においては、問題はパターン化していますので、大雑把な理解でも得点を取ることは十分可能です。


電気機器

変圧器の基礎理論のほか、誘導電動機・同期発電機、パワーエレクトロニクスなど、電験3種の分野に入り込んだ問題が出題されることがあります。これらの詳細な理論については電験の分野となり、第一種電気工事士の試験では大雑把な概要を理解できていれば大丈夫です。いずれにしても過去問題をベースに勉強し、どうしても理解できない部分については電験3種の資料やインターネット上の解説なども利用し、できる限りイメージを掴んで理解に結び付けることが確実な合格につながります。


電気工事用の材料、工具、
受電設備ならびに電気工事の施工方法等

これについては、ある意味第二種電気工事士よりも楽かもしれません。というのも、第二種で扱う工事用部材などは、コンセントひとつ取っても様々な種類があり、覚えるのに結構時間がかかりました。いっぽう第一種の場合、受電設備に関する問題は高圧機器に関する問題がほとんどで、第二種に比べると登場する機器類は限定されています。

ただし、余り身近で直接目にしたり触ったりしないものも多いですから、インターネット検索で画像などを見たり、詳細な解説があるページを読んだりして理解することが大切でしょう。工事の施工方法については、第二種の範囲にプラスして高圧線路の工事の特徴を理解するようにしてください。実際の高圧架空線路などを目視して理解を深めるのもよいでしょう。


検査、測定

検査や測定の原理は第二種で学んだことが基本となっていますので、まったく新しい概念でなありません。第一種の試験では、高圧線路の検査測定方法について問われますが、第二種の応用で理解できるものがほとんどです。


高圧受電設備(見取り図問題)

第一種電気工事士試験では、第二種であった図面問題に代わり、高圧受電設備のイラストをもとに出題される見取り図問題と、単線図で表される配線図問題が出題されています。見取り図問題は、高圧引き込み線や変圧器、キュービクルなどの図が示され、それぞれの部材の名称や機能等を答える問題です。これらはもちろん、知らなければ解けませんが、基本的に初歩的な知識問題が大半ですから、過去数年分の過去問を理解しながら解くことにより、試験で合格できるだけの理解は得られるでしょう。


配線図

配線図問題は、高圧受電設備やY-Δ始動回路の制御回路などが単線図で示され、それらに対して機材の鑑別や機能に関する初歩的な知識を問う問題が出題されています。高圧受電設備の単線図に出てくる機器の図記号や略号は初めて見るものばかりだと思いますが、そこに設置されている機材は、それが設置される明確な理由があるのです。

それを念頭に置き、苦手意識を持たずひとつひとつ理解していくことにより、図面が読めるようになります。機材の鑑別については、過去問をベースにしてインターネット検索等を活用し、それらの機材の写真や特徴を理解していきましょう。


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